私たちが暮らす「南深清水」
琵琶湖の北西部に位置する百瀬川の扇状地に位置するのが、私たちが暮らす「深清水」です。その名前の通り、水に豊かな地域で、30年前頃までは、ほとんどの家が井戸水を使う暮らしをしていました。冬には標高の低い野坂山を越えて、日本海若狭湾から多くの雪雲が流れ込み、多量の雪が降ることから、1年中、水に恵まれています。
扇状地に位置する深清水西側の土地は石が多く水捌けが良く、その水捌けの良さを活かして、昭和中期以前は畑に桑を植え、養蚕業を営む家が多くありました。時代は流れ、養蚕業の衰退と共に、桑畑に柿を植え、柿栽培が主な産業となりました。最盛期には40軒近区の家が柿栽培に携わっていました。
しかし近年では、全国各地と同様に農家の少子高齢化が進み、柿栽培が行われなくなった耕作放棄地が出てくるようになりました。
そこで「未来のために地域を盛り上げたい」と考えた、地域住民が立ち上げたのが私たち「南深清水FF倶楽部」です。FFとは「For The Future(未来のために)」と想いを込め、健康と持続可能な地域づくりを進めるため、さまざまな地域振興活動に取り組んでいます。
その中のひとつが、7年前に耕作放棄地を整備して始めた、オリーブ栽培です。現在では約400本のオリーブを育てており、年々少しずつ収穫量を増やしております。



沿革
2016年12月
有志10名により設立。
2017年11月
富山県入善町にオリーブ視察。
2018年
3月 柿の不耕作地を整備し、オリーブ10本を植樹。
6月 京都宮津の由良オリーブを視察。
9月 高島市にオリーブ苗の代金補助金を陳情し、高島市でのオリーブ栽培推奨のきっかけを作る。
11月 第一回柿まつりを開催。
2019年
3月 オリーブ18本を植樹。
11月 第二回柿まつりを開催。
2020年
3月 新たな柿の不耕作地を整備し、オリーブ苗109本を植樹。
4月 龍谷大学農学部山口ゼミと「しがの支えあいプロジェクト」に関する協定を締結し、滋賀県の「やまの健康推進プロジェクト」モデル地域に採択。南深清水のウェルネスツーリズムモデルを作成。
11月 第三回柿まつりを開催。
2021年
3月 柿の不耕作地を整備し、オリーブ苗184本を植樹。
6月 農業体験やフットバス受け入れ開始。オリーブ茶の商品化。
11月 第四回柿まつりを開催(企画協力:(株)GRow)。
2022年
3月 オリーブ苗のメンテナンス作業として50本を植替え。
4月 地元の野菜・果実をマルシェやイベントに出品開始。
6月 柿の規格外品を使った「柿ジュレ」の製品化。
11月 第五回柿まつりを開催し、500名の来場者でにぎわう。
2023年
6月 近鉄/草津に地元商品出展
7月 地元でウクライナ支援のイベントに参加
11月 第6回柿まつり開催(来場:1200人)
・三日月知事からのメッセージ受取り
・NHK大津放送局の取材受け
12月 立命館大学食マネジメント学部と「しがの支え合いプロジェクト」を締結
2024年
4月 伊藤忠商事新入社員の農業体験受入れ開始
7月 三重県伊賀市古山地区役員との意見交換会
滋賀県水と土保全懇話会の会場として受け入れ
8月 秦荘やまいも振興会様の視察
10月 滋賀県主催の地産地消大交流会に参加
高島市制20周年記念誌に紹介される。
11月 第7回柿まつりwithオリーブ開催
12月 オリーブオイル「SHINSUI」販売開始
1月 高島ええものグランプリで金賞受賞/オリーブオイル「SHINSUI」
滋賀大学第8回観光イノベーションフォーラムにて代表が講演する
3月 一棟貸しの宿「あどまーる」を倶楽部員の中谷翔さんが開業